ミュウツーの逆襲 EVOLUTIONを観て
ミュウツーの逆襲 EVOLUTIONを観てきたので解釈と感想を小分けで書く。
ミュウツーのアイデンティティ
ミュウツーは人間によって作られたのでミュウツーはもちろん人間ではないし、親から生まれたポケモンでもない。そこから自分は何者なのか、何を目的に作られたのか自分を作った研究者に問う。研究者は自分達の研究のために作り出したのでその問いに答えることができない。だが、どうやら自分はポケモンのコピーでそのポケモンよりも強く作られたのかと知る。
アイデンティティを探す
サカキにポケモンとは人間に使われる道具だと言われ、それが役目だと思い道具として使われるがそれは外的に与えられた役割という存在理由で自分が自分としてなぜここにいるのかという内的な存在理由とは別のものと知り、力によって支配から逃れる。ここで他社との関係は力による支配するものと支配されるものと認識する。
コピーポケモンを作り始めたのは自分と同じ属性を持つ仲間が欲しかったため。さらに、自分を作った人間への復讐と称して弱い人間に使われているポケモンたちを解放する動きを見せる。
ミュウの登場からラストまで
ミュウ「技なしならば本物はコピーには負けない(オリジナル>=コピー)」
結果は引き分け
これは命として存在している時点でオリジナルもコピーも等しく存在者であるという隠喩。さらに、サトシの石化(死)に対しすべてのポケモンが涙を流す。これは他者のために涙を流せる(悲しむ、思いやる)ことが人でありポケモンであるというメッセージだと受け取った。
ロケット団「昔の自分を見ているようで~」
悪になりきれず、どっち付かずの自分達をオリジナルかコピーの二者択一の闘争を見て重ねている。
ラスト
サトシ「なんでオレ達、こんなところにいるんだ?」
カスミ「いるんだからいるんでしょうねー。」
最後に近いからかこのセリフが印象に残った。
感想
この映画から
・生き物はその価値を外側から見たときにはすべて等しい命である。
・自分の存在したい理由は他者(社会)から与えられるものではなく、自分で見つけるもの。
・他者を思いやることができるということが人間
のようなメッセージを受け取った。
アーマードミュウツーはゴテゴテで少しダサかった...